TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

Wu Fei A Distant Youth ウー・フェイ ア・ディスタント・ユース

トロピカルカルテキスタイル 島嶼アジアの布のそら音 ~ ザ・エスノース・ギャラリー~での展示会で聴こえていた音はこちら。



女性アーティスト、ウー・フェイは北京出身の作曲家/ヴォーカリスト/古筝奏者で・・・

彼女が生み出すサウンドは、中国伝統音楽と現代的な解釈が融合し、凛とした佇まいを持っていて、聴いたあとには涼やかな余韻をもたらしてくれる。

(ライナノーツより 解説:綿引 尚 ネイチャーブリス)

2012 panai/NATURE BLISS INC.

ドラミング ~ スティーブ・ライヒ~

先週の土曜日(4月18日)、東京芸術劇場で上演されたベルギーのダンスカンパニー「ローザス」の公演『ドラミング』。『ドラミング』はスティーブ・ライヒが1971年に作曲した様々な打楽器の組み合わせの演奏で、その打ち続ける音は12人のはダンサーの細胞となり、音が人として、人が音としてそこに存在していた。







『ドラミング』のジャケット、織りの組織が写っている、なんの織りだろう。

織りという字「糸」と「音」が所定の位置に立ち呼吸を整えている。そして「戈」、

永遠のパターンのために。

David Darling &The Wulu Bunun Mudanin Kata

台湾、ウールー村ブヌン族の歌とデビット・ダーリンによるチェロのハーモニー。からだに染みる・・・





01.Ku-Isa Tama Laug ~機織りの歌~

//コール

Laugはどこへ行っているの?

何故彼はポロネギを集めようとしているの?

何故彼は銃をきれいにしようとしているの?

何故彼はホエジカを撃とうとしているの?

何故彼はPuniにそれを食べさせようとしているの?

何故彼女は機織りをしているの?

何故彼女は子どもたちのために服を作ろうとしているの?



//レスポンス

彼はポロネギを集めようとしているの。

彼はそれを使って銃をきれいにしようとしているの。

彼はホエジカを撃とうとしているの。

彼はPuniにそれを食べさせようとしてるの。

だって彼女はとても忙しく機織りをしているから。

彼女は子どもたちのために服を作っているの。

何故ならとても寒いから



//リード・シンガー/コーラス

滝が美しい景色を見せるところに行きましょう。



[解説]

この歌は、ブヌンの人々の日常の中でよく歌われます。大人と子どもが一緒になって歌い合い、コール&レスポンスの形を成します。この歌は男性が3月から4月に狩りに行くときによく歌われます。女性は機を織り、家で子どもの世話をしながら歌うのでしょう。(ライナーノーツより)



ブヌン(布農)族は台湾先住民族のひとつで、日本統治時代にブヌン族を含めたこれら先住民族を高砂族と呼ぶようになった。

高砂族は染織においても独自の文化を持ち、そのことは一曲目の「機織りの歌」からもうかがうことが出来る。

また、05.Manas Tapag ~祝福~の一節には、「私は若いときに英雄に随行したことがあります。その年、彼らは5人の敵の首を獲りました」と高砂族の首狩りの習慣も歌われているのは興味深い。



『私たちの歌声は小川のせせらぎようである。水の流れは高い音、低い音など岩の上を通る度にいろんな音を出します。時には分かれ、時には交わったり。』「チェロは、まるで世界の果てにある声を乗せて運ぶ乗り物のように聴こえたのだ。(ライナーノーツより)



ブヌン族の布、ブヌン族の歌。

ブヌン族の布の精霊さま、どうぞ遊びにいらしてください。

布に染みる音楽をご用意してお待ちしております。



ショナ・スピリット~ドウミサニ・マライレ&エファット・ムジュール~

「腰機の布」かきがらの庭で流れている今回の布に染みる音楽はこれ↓









最もシンプルでいて、限りなく複雑なニュアンスにとんだ親指ピアノの演奏、

アフリカを代表する二人の巨匠のてのひらの中で、その響きは、

無数の木の葉づれの音のようにも聞こえますし、水のしずくの落ち続ける音のようにも聞こえます。

あるいは、どこか夜の深みの中から聞こえてくる祈りの声にも、たとえることができるでしょうか・・・。

(1996年9月 原田尊志 ライナーノーツより)







布の説明のよう・・・・・。