TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

インドネシア 僻地の手仕事

岩立フォークテキスタイルミュージアム「インドネシア 僻地の手仕事」講演会電話受付が明日8月6日(火)からはじまります。
事務局 03‐3718‐2461/10:00~17:00/日・月はお休みです。
各回予約制で店員40名、会費2500円です。

※9月3日(火)13:30-15:30
「西ティモール アトニ人の衣文化」岡崎 真奈美 ティモール テキスタイル
テキスタイルダイバー、ディラーとして現地を歩き探し考え感じたことを交えて、アトニ人の衣文化についてお話しします。
ティモールの人々との人間臭いやりとり、研究中のメオ(戦士)の衣装にも触れたいと思います。
※10月8日(火)13:00-15:30
「模様に託す思い、ヌサ・トゥンガラ諸島の人々とスマトラ島のランプン人」渡辺 万知子 染織作家
1972年からインドネシアに渡り、独自で現地の染織を研究されるインドネシア染織研究の第一人者、渡辺万知子さんによる模様についての講演です。
染織工房「イカット」主宰。『染織列島 インドネシア』(めこん)著書
どうぞ宜しくお願いいたします。

  

インドネシア 僻地の手仕事

岩立フォークテキスタイルミュージアムで8月1日から「インドネシアの僻地の手仕事」がはじまります。
マレー半島の南西に位置するスマトラ島とオーストラリアの北東に位置するティモール島、その他ヌサ・トゥンガラ諸島の染織に焦点を当てた展示会です。
毎回の魅力的なタイトル、そしてタイトルに従って何千点ものコレクションんの中から選ばれる美しい布、
布を知り尽くし布に寄り添った素晴らしい展示は、訪れるたびになんだか布の洗礼を受けているような気持になります。
特に今展はティモール島という言葉がタイトルにも使われ「ティモール テキスタイル」の屋号を背負って布を商い生活の糧を得ている人間としてこんなに嬉しいことはありません。


また講演会の講師、ギャラリートークの重要な役目を与えていただき、今まで見聞し思考したティモールの文化と染織について改めてまとめる機会にもなりました。
ご興味を持って参加して下さる方々にティモールのことをお伝え出来るようにしっかり準備を進めます。
文明発祥地の地続きの大陸とは違う力を持つ、海に囲まれた島々の土着のテキスタイルです。


 


インドネシア 僻地の手仕事 -スマトラ島、ティモール島などー
Indonesian Backwoods Tetile-Sumatera,Timor


2019年8月1日ー11月9日 木・金・土 10時ー17時開館

講演会

各回予約制で定員40名、参加費2,500円。

ご予約は8月6日(火)~電話にてお受けします。

(事務局03-3718-2416/10:00~17:00/日・月は休み

9月3日(火)13:30-15:30


「西ティモール アトニ人の衣文化」

講師|岡崎 真奈美


10月8日(火)13:30=15:30


「模様に託す思い ヌサ・トゥンガラ諸島の人々と、スマトラ島のランプン人」


講師|渡辺 万智子


ギャラリートーク


いずれも予約不要で当日10:30-11:30に展示品を中心に解説します。

会費200円(別途入館料)友の会会員は無料です。


8月17日(土)/10月19日(土)岡崎真奈美(ティモール テキスタイル)
9月21日(土)/10月26日(土)内村航(当館学芸員補)

インド木版更紗 ―村々で出会った文様の原形―岩立フォークテキスタイルミュージアム

第14回展 Indian Woodblock Prints


2018年4月5日ー7月14日 木・金・土曜日 10時ー17時開館


岩立フォークテキスタイルミュージアム「インド木版更紗ー村々で出会った原形」がはじまりました。3階までの階段を上ると、表情のある木綿に茜で堅牢に染められた木版更紗が出迎えてくれます。「憧れの木版更紗・・・」心の内に湧く言葉は、島の外から運ばれて来た布に恋焦がれたインドネシアの人々の気持ちへと重なります。インドネシアを布を探して歩いていると「カイン インディア、カイン インディア」という言葉をよく耳にします。他の東南アジア諸国ではめったにないことです。カインは布でインディアはもちろんインドのこと。これらの布は古くはアラブやインド商人よって、そして16世紀に入るとポルトガルやオランダの西洋諸国によって香辛料貿易の最大の交易品としてインドネシアに運びこまれました。いつも、どうしてインドネシアの島々の人々はインド木版更紗にこれほど熱狂したのかと考えていましたが、岩立フォークテキスタイルミュージアムに展示されたラジャスタンの村々で作られた木版更紗の文様の多様さと生命力が吹き上げるような茜の赤に純粋に人間の心が昂るのを感じるのです。今まで見たこともない華やかな文様と艶やかな赤に魅了されないはずはありません。西洋諸国の熱望する胡椒・丁子・ナツメグ、そしてそれらの資源を所有する島の人々は”布”を交換に望みました。相手の要望する布を作ることの可能であったインド木版更紗の生産力と技術の背景にある長い歴史を改めて確認します。木綿や染料の材料があり、媒染の知識と技術を持ち、そして文様を表現する能力、これらのすべての要素が一枚の木版更紗になって海を渡ったのです。染織の情報がギュッと一杯詰まった布はインドネシアの染織文化の歴史に大きな影響を与えました。


1995年に2か月ほどラジャスタンとグジャラートを歩いたことがあります。その時、あまりの染織の奥深さに手の付けようもないままにその土地を離れたことが思い出されます。その後にマレー半島を南下し、インドネシアのスマトラから東へ東へと移動し最東端のティモール島に辿り着きました。ティモール島、そこには何もなかったのです。原始機での織物以外は、一枚布を纏う以外は何もなかったのです。それ以来インドへは一度も行く機会もなく、わたしはティモールからいつもインド染織に憧憬の念を抱いていました。インドネシアの人々がそうであったように。岩立広子編集「インド 沙漠の民と美」はずっとずっと大切な一冊です。



6月23日(土)10:30-11:30、インドからインドネシアに渡った更紗についてお話しをさせていただきます。地図にも載っていないようなインド・ラジャスタンの小さな村々をご自身の足で丁寧に歩いて集められた岩立さんとインド木版更紗の歴史を前に、布と香辛料の交易を通じて、インドネシアの人々にもたらしたインド木版更紗の文化的、そして精神的影響についてご一緒に考えることができると幸いです。インドネシア、それはインドのネシア(島々)を意味します。どうぞよろしくお願いします。


 

織物以前 タパとフェルト

EARLY CLOTH  TAPA and FELT


布のはじまりを求めて 古くからの豊かな不織布の世界をめぐる


LIXIL GALLERY 2018年2月24日(土)まで



明日1月27日(土)は福本繁樹さん(染色家家、民族藝術学会理事)と岩立広子さん(岩立フォークテキスタイルミュージアム館長)の対談があります。


織物以前のはなし フィールドワークから。お二人のおはなし、楽しみです。


 


 

衣の原点ー南太平洋諸島の樹皮布、編布などー岩立フォークテキスタイルミュージアム

In a begining clothes-South Pacific Islands


2017年11月30日ー2018年3月17日 木・金・土曜日 10時ー17時開館


岩立フォークテキスタイルミュージアムで「衣の原点ー南太平洋諸島の樹皮布、編布」の展示会が始まりました。南太平洋諸島の文化を研究され樹皮布の蒐集家でもある福本繁樹さんと岩立フォークテキスタイルミュージアム館長岩立広子さん、糸の布の道を、それぞれの関心で歩いてきたお二人のコレクションが一堂に展示され、いつもとは違う熱を感じます。寒い寒い冬に、樹皮布の文様から弾けるような南太平洋の人々の生の歓び、そして調査と蒐集に取り組むお二人の”布”への思いが館内に満ちていました。


樹皮布とは字の通り”樹”の“皮”の”布”です。樹皮と樹皮布では何が違うのかというと、樹皮が木の皮その物ならば、樹皮布は剥いだ木の内皮の白い部分を木や石の鎚で叩くことで樹皮の繊維を絡めて伸ばし布にしていきます。樹皮布は樹皮紙とも呼ばれるように、紙は靭皮繊維をバラバラにしてから漉くのに対して、樹皮紙は叩くことで繊維を解し紙と同じように仕上げることができるのです。もちろん樹皮布のほうが手間はかかりますが、高度な技術を持って叩いた樹皮布・樹皮紙は漉いた紙とほとんど見分けがつきません。そして叩き方で粗い毛布のようにも、薄い紙のようにも、しなやかな皮のようにもなります。


織物の素材になる木綿・麻・絹・毛はそれらの繊維を紡いだり績んだりして一本の糸にして行きますが、繊維を糸にしないで布にするのはまさにフェルトと同じ仕組みです。


5000年前とも6000年前ともいわれる中国南部で生まれた樹皮布は南太平洋諸島に伝わりエレガントに制作されてきました。トントントンと樹皮布を打つ音は、太古から変わらず美しい音を奏でているのです。


身に纏うために人類は古代からあらゆる工夫をしてきました。”衣の原点”もののはじまりは、ものの考え方のはじまりを知る手掛かりにもなります。



2018年2月3日(土)10:30-11:30から、インドネシアのスラウェシ島中部に残る樹皮布のお話しをさせていただきます。ものの、布のはじまりを一緒に考える機会になれば嬉しいです。どうぞ宜しくお願いします。