TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

「布のうらと袋のうち」終了しました。

展示会ではいつも多くのことを学ばせて頂いています。今回の「うらとうち」も日頃からの布の表裏の違いや好み、裏内の面白さや技法の事など、、、布を前にいつも盛り上がる会話から着想を得たタイトルです。
布のうらと袋のうちに引っ張られ“うらばな”にも花が咲きました。
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展示会は布と私にとっての表舞台です。布を探して歩く現地での経験は裏舞台。現地に入れば今度はそこが表舞台になり、布の表裏、袋の内外のように両方がひとつになり含み膨らみ支えられています。
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洒落た写真を撮ってくれたべにや民芸店の奥村さん、12年振りの展示会お世話になりました。変わったこと、変わらないこと、変わってはいけないこと、変わらなくてはならないことも再確認できました。
新しい出会いと発見を運んでくださり、楽しい会にしていただき心から感謝します。皆さま、ありがとございます。どんな布道を辿って行くのか、引き続き見守っていただけると幸せです。また“うらばな”しましょうね。

「布のうらと袋のうち」べにや民芸店

中国貴州省プイ族のアップリケのうら。衣装など古くなった布を再利用し、表面は糸と針で模様が組まれ生まれ変わります。そしてうら面からは表とは違う布の辿った時間を読み取ることができます。

「布のうらと袋のうち」
べにや民芸店
2022年7月16日(土)ー24日(日)
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まいにちょこちょこ布を動かせば、布も空間も変化して展示会の辿った時間が見えます。あと2日、明日24日(日)までです。皆さま、毎日の小さな変化をたんと味わって下さいね。


「布のうらと袋のうち」べにや民芸店

西ティモール、インサナ地方の女性用腰衣裾部分です。現地アトニの言葉で“ブナ”と呼ばれる経紋織と経絣“フゥトス”の技法が用いられています。着用時は写真左側が表になり、織りの最中は写真左側の着用時のうら面を見ています。同じティモールでもアマヌバン地方では織りの際に見ている方を表として着用します。

「布のうらと袋のうち」
べにや民芸店 
2022年7月16日(土)ー24日(日)
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365日、毎日毎日布をひっくり返し袋を覗いていても、ふし穴だらけの目は見逃してばかりです。穴はせっせと終了しているのですが、、、。明日から後半戦がはじまります。24日(日)最終日まであと4日です。語られていない“うらうち”を見つけにお出かけ下さい。そして見つけたら、ふし穴にどうぞ教えてくださいね。

「布のうらと袋のうち」べにや民芸店

布をひっくり返したり袋を覗いたり、表裏内外を比較して、まだ語られていない違いを見つけ共有下さりありがとうございます。新たな発見は次に来てくださる皆さんと再び分かち合うのです。なんて幸せな役でしょう。
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「布のうらと袋のうち」
べにや民芸店
2022年7月16日(土)ー24日(日)
明日7月20日(水)は定休日です。明後日21日(木)から引き続きどうぞ宜しくお願いします。