安順8:30発のバスに乗り六枝10:30着。六枝のバスターミナルを出ると雨が降り出して来た。
ここから歩いて少しのところに梭嗄行きのミニバス乗り場があると教えられたが、どのぐらい少しのところなのだろうか?
まぁ考えても仕方がない、足を一歩踏み出せばその分は前に進むのだから。
傘を広げ雨のなかを歩きはじめながら、今日は六枝で宿を探し明日の朝早く移動したほうがいいだろうかとも考える。
ここから梭嗄までは一時間ほどかかり、そこからは歩きかバイクタクシーを利用しなければならないようで、
梭嗄行きのミニバスの出発時間もわからないし、行った先に宿がないかもしれない。
その場合六枝に戻るにしてもバスの運行が終わってしまっている可能性もある・・・そしてこの雨。
進むか・留まるか、はじめての場所を旅するときはどんな小さなことでもすべての決断が賭けのようなもの。
行ってみよう、まだお昼前、今日は前進・・・

わずかな生活具が並ぶ狭い部屋に置かれた大きな機で織物をする女性。
入口から差し込む外光が彼女の白い民族衣装と火麻の糸を浮き立たせる。
自分のすべきことを知る人は、どんな場所でも輝いている。