第18回展 インド北東部の特異な服装 ーナガランド州、アルナチャール プラデーシュ州
2015年1月8日ー3月28日 木・金・土曜日 10時ー17時開館

岩立フォークテキスタイルミュージアムでナガの布を見た翌々日、
久しぶりに神保町の本屋を渡り歩いた。
3件目に入ったお気に入りの古本屋で、
「NAGA」というタイトルの今まで手にしたことがない本がわたしを待ち受けていた。
ナガの布を見た後で「NAGA」の本に出会うなんて・・・嬉しくもあり、多少のおののきもある。、
逸る気持ちを落ち着かせ、荷物を置いて本棚から引き抜く本は重い。
ハードカバーの白い表紙には赤いナガの布がグラフィカルに配置され、
今までのナガの民族色の濃い装丁とはまったく感じが違う。
ページをめくって発行日を確認すると2015年2月5日。
「エエェ~今月の5日」古い本で知らなかったのではなく、新しく出版されたばかり。
もちろんそこは古本屋なのだが、通常の本屋さんでは取り扱わないような洋書や美術書、世界中の展示会図録も並ぶ。
だから神保町はやめられない。
タイトルは「Naga Textiles」 副題は~Design,Technicque,Meaning and Effect of a Local Craft Tradition~。
歴史的な古い布のコレクションではなく、ナガの布をデザイン別、技法別、意味別に一枚一枚を丁寧に検証し、
伝統染織が今の時代にどのように新しくデザインされ、ファッションとして変貌していくかの研究をまとめた本のようだ。
ナガの布を新しい目で見つめた10年の集大成。
古い布を見たあとの、新しい可能性を示唆する本。
一緒に考えていかなくてはならない大切なこと。