TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

David Darling &The Wulu Bunun Mudanin Kata

台湾、ウールー村ブヌン族の歌とデビット・ダーリンによるチェロのハーモニー。からだに染みる・・・





01.Ku-Isa Tama Laug ~機織りの歌~

//コール

Laugはどこへ行っているの?

何故彼はポロネギを集めようとしているの?

何故彼は銃をきれいにしようとしているの?

何故彼はホエジカを撃とうとしているの?

何故彼はPuniにそれを食べさせようとしているの?

何故彼女は機織りをしているの?

何故彼女は子どもたちのために服を作ろうとしているの?



//レスポンス

彼はポロネギを集めようとしているの。

彼はそれを使って銃をきれいにしようとしているの。

彼はホエジカを撃とうとしているの。

彼はPuniにそれを食べさせようとしてるの。

だって彼女はとても忙しく機織りをしているから。

彼女は子どもたちのために服を作っているの。

何故ならとても寒いから



//リード・シンガー/コーラス

滝が美しい景色を見せるところに行きましょう。



[解説]

この歌は、ブヌンの人々の日常の中でよく歌われます。大人と子どもが一緒になって歌い合い、コール&レスポンスの形を成します。この歌は男性が3月から4月に狩りに行くときによく歌われます。女性は機を織り、家で子どもの世話をしながら歌うのでしょう。(ライナーノーツより)



ブヌン(布農)族は台湾先住民族のひとつで、日本統治時代にブヌン族を含めたこれら先住民族を高砂族と呼ぶようになった。

高砂族は染織においても独自の文化を持ち、そのことは一曲目の「機織りの歌」からもうかがうことが出来る。

また、05.Manas Tapag ~祝福~の一節には、「私は若いときに英雄に随行したことがあります。その年、彼らは5人の敵の首を獲りました」と高砂族の首狩りの習慣も歌われているのは興味深い。



『私たちの歌声は小川のせせらぎようである。水の流れは高い音、低い音など岩の上を通る度にいろんな音を出します。時には分かれ、時には交わったり。』「チェロは、まるで世界の果てにある声を乗せて運ぶ乗り物のように聴こえたのだ。(ライナーノーツより)



ブヌン族の布、ブヌン族の歌。

ブヌン族の布の精霊さま、どうぞ遊びにいらしてください。

布に染みる音楽をご用意してお待ちしております。



国立民族学博物館 展示場リニューアルオープン

南アジア展示と東南アジア展示が2015年3月19日(木)に新しくなってオープン。





昨年2月に新国立美術館で開催された、国立民族学博物館コレクションにさぐる「イメージの力」

今回の東南アジア館リニューアルのテーマは「東南アジアの1日」



[森と海に囲まれた東南アジア。熱帯・亜熱帯の気候にくらす人びとは、早朝の涼しい時間から働きはじめ、40度近くに達する日中は屋内で昼寝などをして暑さをしのぎます。夕方、スコールが通り過ぎた後は、少し暑さが和らぎ、人びとは買い物や農作業に出かけます。日が落ちて涼しくなると、友人や家族と屋台に出かけたり、演劇を見たりして余剰を楽しみます。本展示会では、「東南アジアの1日をテーマに、その多彩な民族文化を紹介します。(みんぱくホームページより)]



まるでわたしの1日? 5月に大阪で仕事があるので、その時までのお楽しみ。

nunoteshio vol.12 ~oteshio~ はじまります

2015/3/24(tue)~29(sun)

PM1:00~7:00







ティモール島を歩き始めてからかれこれ20年経ちますが、まだまだ行ったことのない村はたくさんあります。

道路や宿泊事情、時間の問題などそれはさまざまな理由からですが、一番はその村にまだ知り合いのないことが村の訪問をついつい先延ばしにします。

この写真の布の村もその一つです。整った絣に色や形の違う動きのある縫取織の模様を組み合わせた女性用腰布に、周辺の村人の集まる定期市で出会いました。

この時は村に行くことはできませんでしたが、この布とこの布を抱えた村人と会えたことは次のティモールの旅を待ち遠しいものにします。

そしてoteshioにこうして集まった布々を運んで行くことも、また待ち遠しいのです。



2月27・28日 岡崎真奈美 ティモール テキスタイル在店



oteshio

札幌市中央区南1条西6丁目 第2三谷ビル3階

011-271-9577



スンバの老女

ティモール テキスタイル サイトのトップページ写真を変更。

この写真の老女が檳榔樹を売っていたところはちょうど道の分かれ目で、

左に行くとワノカカの海岸へ、右はランボヤの丘陵へと向かい、どちらの地名もパッソーラと呼ばれる騎馬戦で良く知られている。

そこにもう一つ、ワノカカの先の海岸には世界でも有数なリゾートがある。

ニヒワトゥ リゾート、”セレブのためのパラダイス"





檳榔樹の売り上げはいかほどかわからないけど、まるで道案内のためにひなが座っているよう。

立ち止まってキョロキョロと左右を確認していると声を掛けてくれる。

「どこに行くの?」

ニヒワトゥと答える日はまずこないだろう。それにニヒワトゥへ行く人はこんな道の真ん中でウロウロはしない。

いつまでもこの笑顔がここに座っていてくれますように。