西ティモール アマナトゥン地方アヨトゥパスのニワトリ模様の肩掛け。
中央の縞のなかには上と下を向いた大きなニワトリ3羽が一つのパターンとして4回繰り返されています。その両側には細長く伸びた、胴長のちっちゃなこどもニワトリが行進中。
大きなニワトリの頭と背中と足は赤茶で、お腹は白い。「腹に一物はありません」ということ?
彼らの暮らしの周りにはいつもニワトリは居るけれど、日々の食卓に上がることはありません。来客やお祝い、儀式や儀礼のときにのみその命をいただきます。儀礼に捧げられるニワトリの、白は聖なる誓いを、茶は勇敢さを表します。
どんな気持ちでこの女性は2色のニワトリを織ったのでしょう。
ニワトリの周りに遊ぶアルファベット、カラフルな縞、どうにもこうにもくすぐられる布です。

西ティモール アマナトゥン アトニ人 経絣 肩掛