nunoteshio vol.13のDM写真の布修理に手間取り、ハラハラしながら今日の夕方まで作業をしていた。
DMの布が初日に届いてないなんてことにならなくてまずは一安心。
どうしてそんなに手の掛かる布を持ち帰ったのか?答えは、出会ってしまったから、それも2度も。
1度目はもう何年も前のこと。インサナの村で見かけたその美しい布は、まったくわたしには無関心で話さえもする余地はなかった。縁がなったのだとひたすら言い聞かせながらも、自分の不甲斐なさを嘆いた。
2度目に会ったのはこの8月で、まえとは違う村での再会となった。だけどその数年間のうちに布に何が起こったのか、見るも悲しい姿になっていた。
中央は全面ブナ織り(縫取織)で両サイドは細い縞の間にブナ模様が織り込まれた布は、3枚を繋いで1枚にした纏布だったはずが、解かれて一枚一枚バラバラにされていた。そのうちの1枚の布は裾の方を引っ掛けたのか破れてしまいそこからハサミで切られている。痛々しい姿にどうしてこんなことに、最初の出会いのときになぜ呼び寄せることができなかったのかを悔やむばかり。
インサナでの再開時からこの布の修理が始まった。3枚に解かれた布はまた継ぎ合わせばいいのだけど、切られてしまったところはどうすればいいだろう。鋏の入った布の切り口はとても危険で、とにかく丁寧に縫い合わすしかない。
その奮闘の結果はoeshioさんで。

