TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

風水土のしつらい展  ~大丸梅田~

ものとつながり、自然とつながる。

5月11日(水)→16日(月)〈午前10時~午後8時/最終日は午後5時閉場〉

大丸ミュージアム〈梅田〉大丸梅田15階



「ことしは、種子づくり」





風水土のしつらい展に参加させていただくようになり今年で10年です。

「10年」と書いた文字を眺めていると、その時間の中で巡り合った数々の布や多くの方々との素敵な出会いが思い起こされます。

また一方、布を求め歩くインドネシアの島々やアジアでは、この10年で女性たちの布を織る暮らしぶりは急激に失われています。

今回の風水土のテーマ「ことしは、種子つくり」。この先10年、どんな種を蒔き育てていけるのか、ゆっくり静かに働きかけたいと思います。

今年も風水土でお会いできるのを布共々楽しみにお待ちしています。

スンバ島 コディの鳥

インドネシア スンバ島 コディの「カド ウマ」と呼ばれる屋根の装飾。カド ウマはコディの言葉で 「家の見張り」。この地方の伝統家屋は藁葺き屋根が蒼穹に突き刺さるように聳え、その天辺で家を見守るのが彼の役目。首をちょっと傾げた表情は愛らしく、緩めた膝が逆関節になっていないので人間ぽくもある。

半鳥人、それとも彫り間違えたのか。

美しいさえずりは聴けないけど、話はよく聞いてくれそう。





インドネシア スンバ

コディ

木彫

高さ50cm 鳥全長22cm

価格 \sold out

マスク ~ 西ティモール アトニ ~

マスクの力とは何であろうかと改めて考えさせられる。正面から眺めるだけではなく、自分の顔に付けたいという確かな衝動を抑えることは難しい。マスクをひっくり返して手のひらに乗せ顔に運び鏡に映る自分の姿を眺める。空虚な眼差し、歪んだ顔、傷だらけの肌、原始の脇に佇む人の影が浮かんでくる。







白黒写真 参考文献 Indonesian Primitive Art , Oxford University Press

とても古いフローレスの基本となる形のマスク。メトロポリタン ミュージアム コレクション



インドネシア 西ティモール

アトニ

木彫

高さ24cm 幅 16cm 厚み 9cm 重さ 541g

価格 sold out