大江戸骨董市特別展、ありがとうございました。「嫁に行っても良し、行かなくても良し」でも行くのならよいご縁であるように、いつもそんな気持ち。まるで母が私に残してくれた言葉そのまま。
ドロドロで真っ黒だった小さなケースは災いを避けるためにわざと自身を醜くしていたような。丁寧に手入れをすると輝くような美しさ、そしてしっかり愛してくれる方の手の中に。
6月6日から「布族ゾクゾク、うとうとなんてしてられない」夜な夜な、入魂と別れの儀式が続きます。どうぞよろしくお願いします。
布につながるすべての感覚をひろげて
大江戸骨董市特別展、ありがとうございました。「嫁に行っても良し、行かなくても良し」でも行くのならよいご縁であるように、いつもそんな気持ち。まるで母が私に残してくれた言葉そのまま。
ドロドロで真っ黒だった小さなケースは災いを避けるためにわざと自身を醜くしていたような。丁寧に手入れをすると輝くような美しさ、そしてしっかり愛してくれる方の手の中に。
6月6日から「布族ゾクゾク、うとうとなんてしてられない」夜な夜な、入魂と別れの儀式が続きます。どうぞよろしくお願いします。
そろそろご自宅のポストにご案内のお葉書が届くころと思います。郵便屋さんの助けを借りて。
2017年6月6日(火)~17日(土)
12:00~18:30(日曜定休日)
スラウェシ島の樹皮布の上に並べた布は右上から時計回りに、
ミャオ族前掛け、テトゥン族檳榔袋、アトニ族紐と檳榔袋、そしてプイ族刺繍にミャオ族衣。
織物の意味ありげな模様、目眩がするような刺繍の針目、小さくなっても愛おしさこみ上げる布、などなど飾ります。
布族ゾクゾク、うとうとなんてしてられない。頭をスッキリさせてお待ちしています。どうぞお出かけ下さい。
うとうと
東京都中央区銀座2丁目4-1銀楽ビル9F(8F+1)
TEL:03‐3566‐0061 ginzahime@yahoo.co.jp
ティモール テキスタイル 岡崎真奈美 いつも在廊 どうぞよろしくお願いします。
「風水土のしつらい展」無事おわりました。ありがとうございます。22日「西ティモールの原始機で織る経紋織と縫取織」の映像とお話し、日常生活となんの関係もなく、知ったからと速効作用のあるわけもないレクチャーの意味を、会期中寄って下さる方々と布話しをしながらずっと考えていました。このことを通じて何をお伝え出来るのだろうかと。それは異文化の民族染織を生業にしているその意味を日々自身に問うのと同じで、簡単に答えには行き着かないでしょう。人類が営んできた長い布の歴史、ひとりの人間が関わることのできる時間はほんの一瞬です。 その一瞬にギュッと絡み付いていれるようにこれからも布に尽くさなければなりません。すぐには解らず、見えもせず、答えもでないかも知れませんけど、どうぞゆっくりゆっくりでお願いします。ありがとうございました。
一年ぶりの大阪、久しぶりにお会いする方々との布話し、嬉しく楽しく、教えていただくことが一杯です。まだまだ学ばなくてはなりません、もっともっと深く考えなくてはなりません。
最終日22日には「西ティモール 原始機で織る経紋織と縫取織」の映像とお話もあります。
どうぞよろしくお願いします。
スンバの木皿にフローレス産の丁子。16世紀、西側の人々は香料を求めて船を乗り出しこの地に辿り着いた。でも不思議なのはそんな貴重な特産物が身近にありながら現地民族の食生活に使われていないこと。
ゆっくり考えてみましょう。お顔、意味ありげな笑い。 布はフローレスのエンデの女性用腰衣の部分。深い藍と茜に浮かぶ白い線が美しい。スパイスの効いた丁子の匂いが思考をくすぐる。
チビチビ裂も一緒に「風水土のしつらい展」へ。ただいま糸の始末にアイロンとおめかし中ですの、みなさんにお会いするのですからキレいにしなくちゃ。布ともども、楽しみにお待ちしています。
大丸梅田 5月17日-22日まで。どうぞよろしくお願いします。
Fuu Sui Do ,Exhibition DAIMARU UMEDA May 17-22,2017
ブナ織り(縫取織)と呼ばれる技法は、タテ糸に垂直にチビチビと色糸を巻いてヨコ糸を打ち込み、また次の一段へと徐々に文様を積み重ねて行く。西ティモール周辺の織物は経絣に代表されるように、ヨコ糸は一切表面に現れない。
この一見刺繍のような華やかな技法は特権階級のみに昔は用いられていた。地織りに藍で染めた手紡ぎ糸を使い、全面を埋め尽くすようなブナ織りの仕事をする女性はもうほとんどいない。
手のひらの小さな断片に思いは募るばかり、仕事の手はぴたっと止まってしまう。西ティモール インサナ アトニ 縫取織 地織りは藍の手紡ぎ木綿、文様の糸は紡績糸 8✖︎11㎝
This Beautiful fragment is from Insana area ,West Timor.I believe that the woman who weaved this put a lot of effort and poured all her love . Discontinuous supplementary-weft(buna)
経絣とは、枠に張った経糸に糸や紐で文様を括る織物の技法。文様を括って染めると、括られた糸は白く跡になり文様となる。括りが緩いと染料は染み込み文様は潰れてしまう。
色を重ねるなら、括ったところは解いて染めたところは括り直し、再び染料に潜らせる。括る順番と場所を間違えると文様は、イトも簡単に消えてしまう。
相合傘、テーブルと花、鳥、蝶、蜥蜴・・・地色の焦茶はすべての色を潜り、茜色と藍色は括ったり解いたり。
最後まで一度も解かれなかったところは白い線として残る。括った女性の目の前に広がる世界は、糸に結ばれ糸に写り再生する。
インドネシア フローレス エンデ 女性用腰衣 経絣 紡績糸 天然染料 腰機 No8803.144✖︎61(筒幅)㎝
Ende ,Flores ,Indonesia warp ikat ,naturaldyes , Backstraploom.
地球の本来に向けてヨーソロ
○5月17日(水)→22日(月)〈午前10時~午後8時/最終日は午後5時閉場〉
○大丸ミュージアム〈梅田〉大丸梅田店15階
今年も「風水土のしつらい展」に参加します。
ゴールデンな連休は、ご住所をいただいている皆様にお送りするご案内状を静かにひっそり書いていました。多分、連休明けにはお手元に届くのではないでしょうか。いただいた大切な住所は、赤い布でくるまれたB5サイズのファイルで管理しています。手書きのファイルですから、宛名書きももちろん手書き。自慢できることではなくてパソコンが苦手なだけです。でもこの宛名書きの時間はあんがい好きで、住所と名前を書きながらお顔や交わした会話が思い出されるのです。切手は記念切手。「風水土のしつらい展」の案内はA4 サイズなので封書です。今回の82円の記念切手は日本イタリア国交150周年の記念切手。美しい絵画の切手は白い封筒に花を咲かせます。大好きなお客様のなかに切手を集められている方がいて「消印があるのがいいんです」と。布旅で海外に出かけた時も、できるだけあちこちから葉書を投函するようにしています。喜んでくれるだろう様子を思い浮かべ、嬉しくなります。
今年も昨年同様、一番奥の隅っこの場所、落ち着く場所です。衣装、掛け布に使用された染布、小さな刺繍、もちろんティモールの手紡ぎ木綿の絣や経紋織物など、いろいろお持ちします。5月22日(月)の11:30~は「西ティモール 原始機で織る経紋織と縫取織」映像とお話をします。
今年もお会いできますように、楽しみにお待ちしています。どうぞお出かけください。