TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

民族の語る布たち ~ルーサイトギャラリー追分~ 2日目


”民族の語る布たち” ルーサイトギャラリー追分•油屋分室 


由緒ある油屋で、由緒ある布たちもかしこまっています。由緒ある宿では夜はすやすや。明日も一同シャキッとお出迎えします。どうぞ宜しくお願いします。


2017年7月3日まで(最終日16:00) Timor Textile Exhibition at ABURAYA,OIWAKE

民族の語る布 ~ルーサイトギャラリー追分~ 

布は語ると思いますか?


私はそう信じています。


もし布に問えば、


問うことで布は語りはじめると。



「油屋」は江戸時代には脇本陣をつとめた由緒ある旅籠であり、昭和になってからは堀辰雄・立花道造・加藤周一に代表される文士・知識人たちが執筆に利用した宿として、多くの作品の舞台となりました。(油屋案内より)


季節的にはまだ肌寒い軽井沢ですけど、歴史的な空間でゆっくり布の語りに耳を澄ましにお出かけください。どうぞよろしくお願いします。


2017年6月29日(木)~7月3日(月) 11:00~17:00(最終日16:00まで)


岡崎真奈美 いつも在廊


ルーサイトギャラリー追分・油屋旅館分室


長野県北佐久郡軽井沢町追分607


TEL:0267-31-6511


 

ラカイン州 シェンの刺青


撮影を許してくれると彼女は静かに瞼を閉じる。過去の記憶を弄るかのよう。少女の頃、村の女の手で2日がかりで刺青は彫られ、顔は腫れ上がり熱を持ち目を閉じることも口を開くことも出来なかったと教えてくれる。敵から身を守るために醜くなる、それは17世紀終わり頃からはじまったと伝えられる。女たちの意志ではなく民族の"血"を守るために。その風習はすでになくなり、彼女の顔に歴史の跡を残す。


ミャンマー ラカイン シェン 2012.01.01撮影


She gave me permission to take a picture of her portrait, and then she closed her eyes quietly.

ミャンマーカミ 後帯機の織物


複雑な片面緯紋織の文様を後帯機で織るカミの女性。張られたタテ糸には輪状綜絖(糸綜絖)と刀状のヨコ糸打ち具と簡単な仕掛け。誇り高い彼女の手は糸と遊ぶ。


ミャンマー ミャウウー カミ 2011.12.31撮影


There is no mechanism in the body-tension loom. It's only warp threads and her hands.


Continuous faced supplementary weft. Body-tension loom

肩に胸に腰に、布を纏う ミャンマー


肩に掛けた布、胸当て、腰布、すべては一枚の布。機の中で完結され織り上がった布をそのまま纏う、一枚布の民族衣装。 布に、機に宿る神聖性。


ミャンマー ミャウウー カミ 片面縫取織  片面緯紋織 腰機  2011.12.31撮影


The shawl,the breast cloth and waist cloth have all one types of textiles.The textile and the loom are essntial sacred tools.               


Khami people ,Mrauk U, Myanmar

布族ゾクゾク、うとうとなんてしてられない ~うとうと~ 終わりました


”布族ゾクゾク、うとうとなんてしてられない” うとうと 銀座


人生経験21年から91年まで、4世代に渡る方々が”布”を約束の言葉に来てくださる。蒐集家、染織家、研究者、同業者、デザイナーさん、手仕事好きさん、お洒落好きさん、民族好きさん・・・布への入口はそれぞれだけど”布愛”がヒシヒシ。皆さんに来ていただけ、お会いできたことチームうとうと心から感謝します。


すべては布のお陰、これからもしっかりと”布仕事”に精進します。ありがとうございました。


布に繋がるすべての感覚を広げて・・・ ひとり民族ヌノ屋、もちろん一人では何もできません。今日も布に本気でダイブ。


ミャンマー チン族(カミ)男性用ラインクロス部分 輪状整経のタテ糸を開く前の状態  片面縫取織と緯紋織


No8836.26✖︎16 HO チン族 女性用ベルト(金属)


Detail of a loincloth from Chin(Khami) in Myanmar. Discontinuous and Continuous faced supplementary weft

布族ゾクゾク、うとうとなんてしてられない ~うとうと~ 本日11日目


"布族ゾクゾク、うとうとなんてしてられない"  うとうと 銀座


布に囲まれ楽しいお喋り。布に触れ感じたことを伝えてくれる言葉には、新しい気付きがわんさかです。高ぶって夜寝れなかったり、力尽きて朝まで爆睡だったり。 布教の"布"の字は布。布が教えてくれること。


本日11日目、あと2日。明日は最終日です。頭をスッキリさせてお待ちします。どうぞ宜しくお願いします。


Timor Textile Exhibition at Uto Uto  June 6-17,2017 12:00-18:30

布族ゾクゾク、うとうとなんてしてられない ~うとうと~ 本日9日目


”布族ゾクゾク、うとうとなんてしてられない” うとうと 銀座


大きなテーブルを囲んで毎日布語り。布々もそんな話しに布目をホクホクさせています。


本日9日目、糸が、布が、結んで繋げてくれる優しい広がり。


Timor Textile Exhibition at Uto Uto June 6-17 12:00-18:30