
四角い布に長い房の付いた頭飾り“フィルサルフ”はティモール島にまだ戦士がいたころの布。フィルは布、サルフは房を意味し、この細く長く揺れる房には猫じゃなくてもじゃれたくなる。お母さんのお祖母ちゃんが織った”フィルサルフ”を頭に飾っった少女は家に向かって駆けていきます。軽やかに少女の後でスイングするフィルサルフに、そうそう“サルフ”にはひょこっひょこっとくっいて行く、そんなニュアンスもあるのよ。お母さんは思い出したようにいいました。揺れるものの後ろから戯れながらついて行きたくなるのは猫や人間だけではなさそう。