西ティモールのアトニ人の“乾いた言葉”で“乾いた土地”と呼ばれるティモール。半年間の雨季が終わり5月から10月は乾季に入ります。距離がインドネシアのジャワやバリよりもオーストラリアに近いだけではなく、地質、気候、動植物も1350キロ南下したダーウィンに類似しています。これからの季節は風の方向は南からに変わり、冬のオーストリアから流れ込む冷たい空気で日没後の気温は急激に下がります。
ティモールの町は平凡で、乾季の山は殺風景で、村には大地と同化した”丸い家“があります。今では織ることが職業になった織手は雨季も乾季も一年を通して布を織りますが、本来は自然界が渇きで生産を停止した季節が、織手の布を生産する季節でした。
