TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

チン・カミ族

“布"という合言葉で扉が開くかのように、どこを訪れて家の中に招き入れてくれる。

  布は民族文化だから、そしてわたしがひとりだから・・・



食事、憩い、睡眠・・・信仰、この高床の木造家屋の中には人々のむかしからの生活が染み付いている。





2011年12月15日にシッタウェーで開かれたイベントのビデオを観せてくれる。

女性は胸当、腰布、ショールにベルト、男性は貫頭衣に黒いズボン姿で、田植えから収穫までの様子を踊っているという。

あれっ!女性の民族衣装は伝統そのものだけど、男性の黒いズボンはとっても不自然、

ミャンマーの日常生活の中でもズボンじゃなくてロンジーなのに・・・チン・カミ族の男性は貫頭衣に褌を巻いていたはずなのだから。







 

カミの女性用胸当。   NOT FOR SELL





男性用の褌はある?わたしはMANTLES OF MERITからコピーしてきた布の写真を取り出して見せる。(まるで人探しのような布探しなのですが)

そんなものはとうに無くなってしまったよ。ほれ、今はロンジーさ、ミャンマースタイルよ。



カミ・チン族の伝統の踊りの時に、貫頭衣にロンジーを組み合わせない理由が妙に納得できる。

ロンジーはミャンマーで、黒いズボンはミャンマーじゃないから。

民族衣装を着ることはチン・カミに戻ること、そのためにはミャンマーから離れなければならない。

黒いズボンは、国と民族の埋めきれないはざまを黒く塗りつぶしているかのように思えて仕方なかった。

 

(ロンジーとは綿素材で格子の伝統的なミャンマーの腰布、写真の男性が着用)