TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

フローレス島 ワエレボ村

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写真はインドネシア・フローレス島のワエレボ村。







村の全容が明らかになったとき、その美しさに息を呑む。

まるで遥か昔、私たちの祖先が暮らしていた時間に突然迷い込んでしまったかのような。

このぐるりと山々に囲まれ隔離された、デンゲ村からの3時間半の狭い山道は、

様々な熱帯雨林の植物に覆われ、その道のりからしてこの先に何かがあることを期待させる。

目に映る深い緑、鳥たちの歌を耳に、谷間を抜ける風は体の中に染み入る。





ときおり山から降りてくる男たちとすれ違う。

彼らはワエレボで収穫したコーヒーを頭に乗せて下の村まで運んで売りに行く。

その重さはおよそ20キロ。帰りには同じ重さの米を買って村に持ち帰るという。



ワエレボはマンガライ族の古い村で、

人里離れた山岳部の美しい自然のなかにひっそりと位置する。

いい伝えによると、村の最初の父はマロと呼ばれ、

遊牧生活に疲れたマロはこの場所を選んで落着いた。

マロの時代から今まで18世代の彼の子孫たちがここで暮らしている。



マンガライ族の伝統的な大きなドーム型の家が7棟、半円を描くように並ぶ。

家の中央には軸となる柱が打ち込まれ、どっしりとした茅葺屋根を支えている。

すべて家は共同体のもので同じ祖先をもつ幾つかの家族が一つ屋根の下で生活を共にする。



7月18日、訪れた時期は丁度コーヒーの収穫時で中央の広場で

人々は忙しく仕事をしていた。

村は辺境の忘れ去られた地ではなくいまも機能している。