TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

ひとり民族ヌノ 2015 ~ 布う ~ 写真の少女エマ

布うさんでの「ひとり民族ヌノ 2015」。このご案内の切手面に写るピンクの絣布を肩まですっぽり纏った少女は友人のエマ。

エマは西ティモール・ビボキ地方のタムケシに住む少女で、彼女がまだ幼くて裸で村のなかを走り回っている頃からの知り合い。

エマにとってのわたしは、たまに日本とかなんとかいうどこやらの国からやってきて、村とか山とか一緒に行くとちょっとお小遣いなんかもくれたりする人、そんな程度の関係と思っているはず。



小麦色の肌にカールした髪、クルクルの大きな瞳にいつも唇を真っ赤にしている。この赤い唇は檳榔樹の実を噛んでいるからで、村だけではなく禁止されている小学校でも隠れて食べているよう。いくらコソコソしていてもその生々しい赤い唇を見れば一目瞭然。

嬉しいときは身体がはじけるぐらい喜び、わたしの帰り際にはとっても悲し顔を見せてくれる。そんな彼女をこの8月、2年ぶりに訪ねた。



小さなエマが、小さすぎて危ういからだを抱きしめていた。「わたしの子供よ」幼さのなかに母の顔があらわれる。

エマはいくつになったのだろう?