TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

布時間

この2,3日、朝から晩まで布に触れている。触れているというよりもわたしが布にまとわりついているのだけど。棚に置いてある布を一枚一枚取り出して広げる。

視線を右から左、左から右とへ移しながら布目を追い、手前へと徐々に引き寄せていく。

糸が抜けていたり、薄くなったところには色を合わせて糸を入れ、織糸が飛び出しているところは針に通して布に戻してあげる。

1時間、2時間、3時間、4時間、5時間・・・時間は普通に過ぎてゆく。こんな日はそれだけで1日が終わる。

贅沢な時間を過ごしたあとのような満足感と達成感が身体に残る。

針で、布に糸を刺しているとき、糸と一緒に時間を縫いつけて手を動かしながら頭や心で浮かんでは消えてゆく言葉も縫いこんでいるよう。

布の国で過ごす時間の経過と布の言葉。布共和国のグリーンカードはまだまだ発行してもらえそうにない。