TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

トロピカルテキスタイル 終了しました。

今回のトロピカルテキスタイルDMに使用したピンクの鮮やかな写真は、インドネシア スラウェシ島中部スラウェシの女性用腰衣で、この腰衣は樹皮布から作られている。展示会ではこのほかに紋様が描かれたシガと呼ばれる儀礼のための男性用頭巾、儀礼用飾り布、またなめした皮のようにしなやかなで美しい3メートル近くある茶色の筒型女性用腰衣、そして現在もかろうじて受け継がれてる新しい樹皮布などを展示した。

中部スラウェシの樹皮布文化の面白さをご紹介と張り切っての展示会が、樹皮布のことを知れば知るほど、調べれば調べるほど、語れば語るほど大変なものに手を付けてしまったと、ひとりブクブク溺れ始める。

樹皮布とは字のごとく樹の皮の布で、ようは布でもあり、樹でもあり、紙でもある。そしてこのように原始的なモノの起源はいまでも樹皮布作りの盛んなアフリカかオセアニアとの勝手な思い込みも、それは紙文化と同じ中国が発祥でオーストロネシア語族によって西は台湾を抜けてマダガスカルからアフリカへ、東は太平洋の島々に拡散されたと知り動揺する。

紙以前、そして布以前。タテヨコに交差する木綿の織物さえままならないのに、樹皮布/樹皮紙は着地する場所をすっかり失った浮遊展示会になってしまった。

ご来場くださった方々からはいろいろなことを教わり、またエスノースギャラリーの皆さんにはとてもお世話になりました。

これからもひたすら布の道、楽しみながら励みます。布・道・楽。