TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

インドネシアの染め織り ~島々のたからもの~ アートスペース繭 あと4日です

 




ティモールを歩きはじめたころ、たまに出会うベージュの糸の色合いが不思議でたまりませんでした。茶綿でもなく わざわざ染めた風でも わざとでもなく...どうしてこんな布が出来るのかと。そんな疑問をいつも抱えて村に入っていました。ある日、ティモールの伝統家屋”ウメック ブブ”で梁の上に置かれた、椰子で編んだ籠の中に保管した綿を目にしました。その綿の一番上は茶色くなっていて、はじめは汚れているのかと思ったのですが、どうやら家の真ん中でいつも焚かれている囲炉裏の煙に燻されたのだと分かりました。ちゃっかり糸を茶色く染めたの"煙"だったのです。収穫した綿や紡いだ糸が 織りを待つ間に燻されて茶色くなったのです。そして白い糸が茶色くなったことになんの抵抗もないようでそのまま織りに使います。綿も糸もとても時間をかけて栽培し紡いだとても貴重なもの、自然と時間と人の共同作業で生まれる三位一体布です。 模様も凝った技法もない野性な布「こんなんがいいんかい」と村のみんなに不思議がられた思い出もあります。こちらも不思議であちらも不思議。それからはこんな野生の布がよく集まってきてくれます。




インドネシアの染め織り 〜島々のたからもの〜 2


019年1月14日(月)-23日(水) (日曜休廊) AM11:00-PM7:00


アートスペース繭 京橋(東京)


体はフラフラ頭はグチャグチャ、あと4日です。布たちが頼りです。


No.9919 172✖️82㎝ West Timor