TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

経紋織のワニ

西ティモール、アマナトゥンの経紋織で布幅いっぱいに織られたワニの模様。原始機に綾竹を組み、経糸の白黒を交互に浮沈させて模様を織るので両面の色は反転する。片側が白いワニならば反対側は黒いワニ。どっちが表でどっちが裏?どちらも表でどちらも裏だけど、たぶん織手は黒いワニを見ながら織っと思われる。綾竹を使った経紋織には幾何学模様のような繰り返しの柄が多く、足を広げて尻尾を巻いてドーンと横たわる大胆で独創的な平地浮文組織でのワニ模様は模様蒐集家にはたまらなく、絶滅危惧種に近いほど西ティモールでも織れる人はほとんどいない。腕のいい婆ちゃまが山の中でかろうじて織物をしている。紙に絵は描けないのに、布にはこんな模様が描ける婆ちゃまに会いに行かなくちゃ。


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