TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

ひとり展示会ひとりで開催

梅雨に入って空はどんより灰色で、湿っぽい空気はぺたぺたと体に張り付きます。
こんな日々には知らず知らずに明るい色に手が伸びるものですね。
部屋の中の布をあれこれ掛け替えて、それに合わせて装う布もいろいろ巻き変えてみます。

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インドネシア、ロンボク島で出会った絹の儀式儀礼布。
紫・黄・緑の格子に縫取織で花模様が織り込まれています。
柔らかい絹の光沢に優しい配色、気持ちも穏やかに落ち着きます。

GIHN6905[1]
黄色い布が巻きたくなります。ビタミン不足でしょうか?
いえいえ、完全な熱帯不足ですね。
こちらもインドネシアです。
バリ島東部カランガッサムで織られている”ティルタ ナディ”と呼ばれる布。
経緯糸を入れずに織ったところは透けた格子模様になっています。
両端には赤に紫に撚り銀糸を織り込んで、軽やかで上品な布です。
バリの西側タバナンでも、同じような織りがあるようで、何か関係があるのかもしれません。
ブログ 松桃パンツ
さてさて、ひとり展示会で何を着ようかと考えます。飾った布が素敵でも、着るものが決まらないと
調子が出ません。魅力的な布たちにも笑われそうです。
引っ張り出して並べて、とっかえひっかえ全身のコーディネートを考えます。
紐は装いの必須アイテム、まずは髪に黄色い紐を結んでみます。
いつもの白いブラウスの腰には、薄桃と黄色の紐を巻いて、
地織模様が入った艶っぽい緑の絹織物の裾に鳥の刺繍が入ったパンツを合わせます。
手間の掛かった布を装うには着るときの組み合わせも、
日々の手入れにも時間はたっぷり掛かります。
残念なのは、家の中では帽子も靴も合わせられないことです。このまま出掛けばいいのですけど。
ひとり展示会開催中なのでそうはいきません。

EVKL3271[1]
ひとりでひとり展示会をしながら、ゆっくり修理もしています。
ちっちゃな穴、おっきな穴、ほつれていたり、ほどけていたり。
みんな年取った布たちですから、いろいろ問題を抱えているのは人と同じです。
糸を一本通すだけで、布の穴も私の気持ちの穴も修復されます。
布の修理が認められて、赤い十文字文様を拝受いたしました。

ひとりでひとり展示会、開催中です。