TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

割れ目

中国雲南省彝族の掛布はあちこちが破れ、大きな穴、小さな穴が散りばめられています。存在としての糸の味、色の香、織の感に加え、破れ目は布の人の「脆さ」「儚さ」を漂わせ連想させます。このままの状態でも良いのです。でも破れ綻びを繕わないままでおくとゆっくりとですが布は破壊の道を進みます。
手をかけて修理して少し時間を戻してあげて、またここから時間の加飾による変化を待ちます。最後に解けている15㎝ほどの繋ぎ目を縫い合わせれば修理を終わらせれるのですが、割れ目からが色々なモノが出たり入ったりして、綴じ合わせることを拒みます。
「要修理」と書かれた棚に、そのまま戻します。
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