TEXTILE DIVER 布を探しに

布につながるすべての感覚をひろげて 

祖先の布

インドネシア、サヴ-ライジュア島の織物は大きく3つのカテゴリーに分けることができます。男性用布、女性用布、そして祖先用布です。
この祖先の布は他の二つに比べ緯糸が見えるほどゆるゆるに織られている布があります。彼女たちの用語で緯糸は“lua”と言われ、これは血管を意味する言葉です。
血管をを通じて生命エネルギーが全身に運ばれるように、織物ではその役割を緯糸によって行われるという考え方に基づいています。祖先の布を織る季節や期間は決められ短時間で織り上げなくてはなりません。そのために織りがゆるくなってしまうのか、それともからだを失った祖先には「血管」機能は重要ではないのでゆるゆるで良いのか。
血管と緯糸、身体と織物、こんな布のお話に出会い考え始めると、顔も体も頭もゆるゆる緩みます。
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